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W9 5弦モデルの紹介: サウンド編

minamoguitars

こんにちは。Minamo Guitarsの宮崎です。今回はW9 5弦モデルのサウンドの特徴について解説していきます。

まずはデモサウンドをお聴きください。





デモ機の製作にあたり、今回は2本作りました。すでに製品ページでスペックを確認された方であればお気づきかもしれませんが、これら2本の木材には全く一緒の構成となっています。では2本の何が違うのか。


それは、主にピックアップのポールピースのマグネットの種類と、リアピックアップの位置になります。厳密にはアクティブサーキットも異なりますが、パッシブ時とアクティブ時の音の変化はそれぞれでほぼ変わらないため、EQを操作しなければ音色そのものには影響があまりないものとして今回は解説していきます。


ピックアップはNordstrandのNJ5というスタンダードなシングルコイルピックアップを採用していますが、ポールピースのマグネットがそれぞれで異なっています。Sunburstの個体にはアルニコ3が、Cumulus Bule Pearlの個体にはアルニコ5が用いられています。


数字の違いはアルニコという合金を組成する各金属の割合の違いを表していて、たいてい数字が大きいほど磁力が強くなり(=出力が増える)モダンなトーンになります。

Nordstrandのサイトによれば、”正確にはアルニコ3(AlNiCo Ⅲ)にはコバルト(Co)が含まれておらず、アルニ3(AlNi Ⅲ)と命名されるべきと”の記述があります。


つまりアルニコ5のマグネットが使用されたCumulus Blueの個体はダイナミックで輪郭の強いトーンが、アルニコ3のマグネットが使用されたSunburstの個体は甘めで柔らかなトーンが基本の音として再生されます。

そこにリアピックアップの位置をそれぞれ異なる位置に配置する事で、ピックアップのもつ特徴をより強調したようなサウンドに仕上がります。


↑リアピックアップの位置が左の方がわずかにブリッジ寄りとなっています



Minamo Guitarsではボディ材のラインナップは基本的にアルダーとスワンプアッシュの2種類ですが、個人的な体感ではアルダーを使用した方が密度が高い印象のサウンドに仕上がります。

スワンプアッシュはライトアッシュとも呼ばれ、アルダーよりも重量が軽く仕上がり、出音も少しすっきりとした印象になると感じています。


今回はサウンドの比較がしやすいよう木材の仕様は固定し、個人的な好みもありアルダーに統一しました。指板材は王道のインドローズです。アッシュボディやメイプル指板になるとまた違った見た目や音の印象になりそうですね。

デモ機は2本ともアルダーボディ

スケールは4弦モデルとは異なり、34.5インチを採用しています。特に是非が分かれる点ですが、まずは一度実際に弾いていただきたいです。1フレットが遠く感じないようにボディのシェイプを設計したり、運指がしやすいよう、標準ではあえてテンションがやや弱めの弦を採用したりなど、トータルでコーディネートしてあります。スケールが34インチよりも長いことに対してのネガティブな印象をお持ちの方や、34インチの5弦のサウンドに違和感がある方にはぜひお試しいただきたいです。きっと違いや良さを感じていただけると思います。

本来はこの記事を試奏会の前に公開するつもりでしたが、全く間に合いませんでした。

もしかしたら別件で来月都内に伺う予定がありそうなので、ゲリラ的にまた試奏会を開催するかもしれません。前回を逃してしまった方はSNSをチェックしていただくか、トップページからニュースレターのご登録をしていただいて告知をお待ちください。

まもなくカスタムオーダーの受付を開始する予定です。お楽しみに!


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